保育園でうつ伏せ寝で寝かせるのはアリなの?事故につながった例も
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保育園でうつぶせ寝をさせていて、窒息事故で亡くなったという事故をニュースで聞いたことがある方もいるかと思います。
自分で寝返り返りができて、苦しかったら自分で顔の向きを変えられるようになるまでは、赤ちゃんをうつぶせ寝させるというのは怖いですよね。
保育園でのうつぶせ寝は、許可されている事なのでしょうか?
保育園でのうつぶせ寝は禁止!
うつぶせ寝をすると赤ちゃんの寝付きがよくなる、というのは、赤ちゃんを育てたことのある方でしたら経験があるかもしれません。
赤ちゃんは自分の手が動くとビックリして起きてしまいますが、うつぶせ寝をしていると手が動かないのでぐっすり眠る事ができます。
ママが起きて様子を見ていられるようでしたら、ママの胸の上でお昼寝させたり、筆者の周りでもやっているママはいます。
でも、保育施設でうつぶせ寝は認可・認可外に関わらず『禁止』となっています。
これは、厚生労働省が2016年に作ったガイドラインで、仰向けに寝かせることや呼吸の状態を定期的に確認することが定められています。
うつぶせ寝の窒息のリスクは、保育施設の職員なら知らないはずはないので、寝つきが良くなるからとうつぶせ寝をさせるのはありえません。
赤ちゃんのうつぶせ寝のリスク
赤ちゃんをうつぶせ寝させるリスクですが、一つは赤ちゃんのうつぶせ寝には、窒息のリスクを高めるおそれがあります。
赤ちゃんの顔が敷布団や枕・掛け布団・クッションなどに埋まってしまうことが、窒息の原因として考えられています。
二つ目に、乳幼児突然死症候群のリスクが上がる事が挙げられます。
乳幼児突然死症候群というのは、何の前触れもなく睡眠中に赤ちゃんが死亡してしまう事で、これは研究によって関係性が明らかになっています。
ちなみに乳幼児突然死症候群が発症するのは、早朝~午前中、男児、早産児、低出生体重児、冬季に多いとのデータも出ています。
保育園でのうつ伏せ寝 事故につながったケースは多々
待機児童問題を受けて、自治体が園児の受け入れを増やした結果、保育現場では人手不足によって職員の手が足りなくなり、保育中の死亡事故が増えています。
厚生労働省の発表では、11年間に163人もの乳幼児が亡くなっているそうです。
このうちの7割が認可外保育園だというデータも出ています。
待機児童解消のため、保育所設立の基準を国がぐっと緩めたため、商売として保育所を設立するところが増えたため、保育士の質も悪くなり、、
果たしてこの制度は正解だったのでしょうか…。
安心して預けられる保育園選びを
赤ちゃんをうつぶせ寝させている保育園は問題であるというのは明らかですが、ちゃんとした保育園でしたら乳幼児突然死症候群防止の為に、定期的にお昼寝している赤ちゃんの様子を確認します。
寝ている子どもを一人にして部屋を離れるという事はありません。
保育園選びの際、大事な我が子を守るためにも、うつぶせ寝している子が居た時の対応、お昼寝時の見守りについてどのようになっているのかを確認した方が良いですね。
認可外保育園でもしっかり運営している所もあるとは思いますが、私がもし預ける立場ならば、事前にしっかり見学に行き、園児数に対する職員の数だったりを確認してからじゃないと怖いなと思いました。
保育園選びのポイント
保育園選びのポイントとして一番大事なことは、中を見せてくれるかどうか、という事です。
死亡事故が起こっている保育施設に共通しているのが、保育室内を見せないという点が挙げられます。
衛生面や防犯上の理由を理由に断る保育園は、候補から外した方が良いです。
他には、
・お昼寝の部屋は顔が見えるくらい明るいかどうか
・ベテランの保育士はいるか
・掃除は行き届いているか
・子供との接し方や言葉遣い
これらもチェックするのに重要なポイントです。
まとめ
子どが亡くなってからではもう遅いですし、保育士さんも寝つきが良くなってその間に仕事を進めたいという気持ちもあるかと思いますが、保護者から信頼されて預かっているという事を良く考えて頂きたいなと思います。